「仕事が遅い」と注意を受けてばかりなのに、早くこなそうとすると空回りやミスばかり・・そんな風に悩むことってありませんか??
過敏体質の人は、人目があったり何かしらのプレッシャーを与えられると過度に緊張してしまう性質があります。
『新人だし、仕事振りを人に見られるのは仕方がない』
『時間に限りがあるから早くこなさないと・・』
と頭で分かっていても、過敏体質がゆえに必要以上に周りが気になって余計に仕事ができなくなってしまうことも多々あります。
私も完全にこのタイプで、看護師になりたての頃は空回りしまくりでミスの連発でした。
だけど過敏体質でも、その性質と自分の長所を活かせば、今よりも上手く立ち回ることができるのです。
今回は人目やプレッシャーに負けない、仕事の立ち振る舞いについてお伝えしていきたいなと思います。
- 本当に仕事ができないのは過敏体質(ADHD気質)が原因??人目やプレッシャーに悩まされるそのワケとは
- 隠れADHD(HSP)の特性を活かしながら仕事のスピードを上げるための対処法
- プレッシャーを与えてくる人が私たちに求めているもの
- まとめ
本当に仕事ができないのは過敏体質(ADHD気質)が原因??人目やプレッシャーに悩まされるそのワケとは
慣れない仕事をしている時(特に仕事を始めたばかりの頃)って、仕事の全体像が見えなかったり要領が分からなかったりで戸惑うことが多いですよね><
私も看護師になったばかりの頃は先輩の目や周りのプレッシャーが気になってしまって、何かしらのミスをする度に
・先輩は何に対してそんなに怒っているんだろう?
・このやり方で次も怒られないかな?
・今度こそ認めてもらえるかな?
・次は何を見られるんだろう?
・またどこかで同じミスを繰り返していないかな?
・仕事を早くこなすにはどうすればいいんだろう?
・自分が認められるためには何をすれば・・?
といったことを【同時に】考えてしまって、目の前の仕事がこなせない(今やるべきことに集中できない)という悩みを抱えていました。
ただ後になってわかったのですが、これが「隠れADHD(HSP)」が生まれつき持っている過敏体質によるものだったの。
同じ症状に悩まされている人は単に「自分は仕事ができない」と思い込んでいるかもしれませんが、仕事ができない理由の根本には【共感覚】と【過緊張】というものがあったんです。
これは一般の人からすると「気にしすぎ」「考えすぎ」だと誤解されやすい部分でもあるのですが、神経質なのとは種類が違います。
「体質的に過敏になってしまう」というのが特徴で、人目やプレッシャーが異常に気になってしまったり、人の期待値(○○して欲しいという思い)まで汲み取って「どこまでやるべきなのか?」を考え混んだり、動けなくなる(思考停止状態になる)こともあります。
それゆえに周りからは「仕事が遅い」「要領が悪い」「何も考えていない」と思われがちですが、実際はその逆で「情報量や頭で考えることが多すぎて行動が伴わない」ということが起こっていたりもします。
『頭では分かっているけど、何からやるべきかわからない』
『どこまで相手の期待に応えればいいのかわからない』
という思いを感じる度に、生きづらさを感じることも少なくありません。
隠れADHD(HSP)の特性を活かしながら仕事のスピードを上げるための対処法
基本的に人は、自分の「理解できないもの」「分からないこと」に対して、不安や恐怖を感じやすい生き物です。
・自分のやったことの何が問題だったのかが理解できない
・怒られた(叱られた)理由が分からない
・何を求められているのか分からない
・どこまでやればいいのか分からない
・何が原因でミスしたのかが分からない etc
と「理解できないこと」「分からないこと」づくしでは、人目やプレッシャーで余計パニックに陥ってしまうこともあります。
そうならないためにも「原因を明確にして先回りすること」が大切。
・自分のやったことの何が問題だったのかが理解できない
→理由を相手に聞く、本当の問題を明らかにする
・怒られた(叱られた)理由が分からない
→自分の行動を振り返る
・何を求められているのか分からない
・どこまでやればいいのか分からない
→想像する、分からなければ何をすべきか聞く
・何が原因でミスしたのかが分からない
→分かる人に聞く、原因を突き止める
というように、分からないままにしておくのではなく、その都度問題を解決しておく必要があります。
また、隠れADHD(HSP)のような繊細人は個性が強く、こだわりも強いため、自分の強い意志を持っていたり、プライドが高い人が多いという特徴もあります。
こだわりやプライドが強く出てしまうと「素直に人に聞く・確認する」「誰かを頼る」「指摘されたことと向き合う」ということが疎かになってしまうこともあります。
それが自営業であれば個性の強さを活かしていくことも必要なのですが、どこかの企業で働く場合は周りの意見を参考にしたり、その考えを取り入れなければなりません。
一般の人からすると基本的なことではあるのですが、その基本ができていなくて会社に馴染めなかったり、仕事が上手くいかなかったり、空回りやミスを繰り返す人が隠れADHD(HSP)には多いので注意が必要です。
プレッシャーを与えてくる人が私たちに求めているもの
プレッシャーを与えてくる人には「仕事がテキパキこなせる」「広い視野を持って仕事に取り組める」という人が多く、また誰かに期待を寄せている場合にも「敢えてプレッシャーを与えてくる」ことがあります。
プレッシャーを与えられる側からしたら鬱陶しい存在かもしれないし、余計なお世話だと感じることもあるかもしれません。
ですが、
「もっと仕事を上手く回していきたい」
「もっとこの人は伸びるはずだ」
という正義感や想いが、結果プレッシャーを与えてしまっている場合もあるので、「相手が必ずしも悪意を持っているとは限らない」ということを忘れてはいけません。
プレッシャーを与えてくる人は
・テキパキ動くこと
・気の利いた行動
・期待以上の行動
を求めていますが、これを心がければプレッシャーを感じにくくなるだけでなく、何も注意を受けなかった時の「やってやった!感」に快感を覚えるようにもなります(笑)
隠れADHD(HSP)のような過敏体質の人は共感覚で周りばかり気になってしまうから、自分の良さに中々気づけなかったり、「自分以外の人の方が凄い」と思ってしまいがちで自分に自信がない人も多いのですが、
こうやって先回りして相手の期待に応えることを癖づけると「自分にはこんなこともできるんだ!」と自信に繋げることができます。
「期待以上の事なんて、私にできるかな・・。」と不安に思う人もいるかもしれないけれど、大事なのは心意気!
最初は「テキパキこなしている風」「気が利いている風」「期待に応えている風」でもOK!
とにかく、いつもより動いている(頑張っている)ってことが相手に伝われば、風当たりは良くなっていくものです。
まとめ
どんなにダメダメな仕事ぶりでも、一生懸命、仕事に取り組んでいる人を見放す人はいません。
仕事が上手くこなせないなら、まずは「人たらし」になってみることも大事!
相手が喜ぶことや求めていることを先回りしてやっていけば、必ず何かあった時に助けてもらえるし、それによってミスをカバーしてもらえるようにもなります。