ギフテッド(繊細人)には色々なタイプがいて、繊細な五感と過敏性の両方を持っているタイプ(内向型ギフテッド、HSP)もいれば、繊細な五感は持っているけれど過敏性は持っていないタイプ(外向型ギフテッド、HSS)もいます。
外向型ギフテッド(HSS)は内向型ギフテッド(HSP)とは違って、刺激を求めることが大好き。
その理由は、生まれつき報酬系ホルモン(ドーパミン)の分泌が少ないことで「満足感が得られにくい」ことが関係しています。
外向型ギフテッド(HSS)、ADHDが多動で落ち着きがない理由
ビジネスマンや経営者、芸能人など、人前に立ったり、誰かに影響力を与える仕事をしている人には【外向的でアクティブな人が多い】という印象はありませんか?
これはもしかしたら、生まれつき報酬系ホルモン(ドーパミンという幸福ホルモン)の分泌が少ないことが関係しているかもしれません。
報酬系ホルモン(ドーパミン)の分泌が少ない人には「注意力」「持続力」が低く衝動性が高い、ということが明らかになっていますが、それと同時に熱量(体力)が高く、周りの人への影響力が強いという特徴も持っています。
また報酬系ホルモン(ドーパミン)の分泌が少ないということは「満足感が得られにくく、満足するまで自身を追い込む」という傾向が見られる反面、「人よりも高い目標を掲げてそれに突き進むことができる」という長所も持ち合わせています。
【外向型ギフテッド(HSS)の特徴】
— Natsumi🌟繊細体質を才能に変える人 (@Giftproducer723) 2020年10月15日
・刺激的なものや新しいものが大好き
・外向的で誰かと一緒にいることが多い
・人を介して情報を得るのが好き
・自分を追い込むタイプ
・完璧主義
・満足感が得にくい
・行動力がある
・エネルギッシュ
・カリスマ性と影響力を持っている
・周りの人を振り回しがち
自分を追い込む人は他人にも厳しくなりがち
内向型ギフテッド(HSP)や非ギフテッドにとっては、外向型ギフテッド(HSS)の行動力は憧れでもありますが、それと同時に劣等感や心のザワつきを感じやすい。
その理由は、外向型ギフテッド(HSS)のように自分を追い込んだり、走り続けるほどの熱量(体力)を持ち合わせていないことにあります。
『何をするべきかは分かってる』
だけど、
・体力的に難しい、そんなに動いたら疲れ果ててしまう(体質的な問題)
・現実的に考えて、今がやる時ではない(タイミングの相違)
・自分にはできない。(自分に自信がない、自己肯定感が低い)
という状況が重なっていると、思うように行動できないこともあります。
内向型ギフテッド(HSP)や非ギフテッドが目標に向かって進んでいくには、自分の体質に合った方法で、ある程度時間をかけて、自分自身の心の状態と向き合いながらやっていく必要があるのです。
“何でもできる人”の盲点
外向型ギフテッド(HSS)は自分と同じように行動できない人に対して、単に「努力が足りない」「何でこんなに簡単なことができないんだ」と思いがち。
だけど、その人なりのやり方やペースがあるということを理解しないと「無意識に相手を見下す発言」をしてしまうことにもなりかねません。
私が以前ご相談に乗った外向型ギフテッド(HSS)の方もそうですが、わりと自分の発言が人を見下したような発言になっていることに気づいていないことがあります。
「これぐらい簡単ですよ」
「何でできないんですか?」
「これぐらいできますよね?」
このような発言で無意識に人を怒らせてしまっていたり、人を傷つけてしまっている人も中にはいます。
人間関係が上手くいかなかったり、知らないうちに人を傷つけてしまっていたという経験にもし心当たりがあれば、上記のような発言をしていなかったか、もう一度振り返ってみると良いかもしれません。
HSS型HSPは【ネガティブな反応】という波を乗りこなせ!!
人前に出る人や人に影響力を与えられる人は、知らない間に嫉妬心を買ったり恨まれることがあります。
それは「自己肯定感が低い人」や「自分に自身のない人」を疲れさせてしまうから。
これがいわゆる「ネット疲れ(SNS疲れ)」というものなのですが、意識が高い人やキラキラしている人の発信を見たネガティブな人たちは、心をザワつかせ、嫉妬心や反感を抱きやすくなります。
ただ、だからと言って発言することを恐れる必要はありません。
どうせみんな価値観は違うし、何を言っても真逆の価値観を持っている人は反感を抱くものだから、むしろネガティブな反応はチャンスだと捉えて『どう乗りこなしていくか?』を考えることの方が重要です。
作家の▶︎はぁちゅうさんは、ネガティブな発言を上手く活かしている人としての良い例。
堂々とした生き方や発言は多くの人に影響力を与えている反面、嫉妬心や恨みを買いやすく誹謗中傷もかなり受けていますが、炎上がキッカケで有名人になってしまうほど、実は【反感の波】を上手に乗りこなしている人でもあります。
そしてはぁちゅうさんの凄いところは、誹謗中傷だけでなく、どんなネガティブな事象や問題も話のネタやコンテンツ、はぁちゅうさん自身の生き方に変えてしまうということ。
HSS型HSPは繊細さを持ちつつ刺激を求めるタイプなので、無意識に堂々とした発言をすることで反感を買いやすく、それに傷つきやすいところもありますが、反感や誹謗中傷を乗りこなすだけのバイタリティを持っていることは確か。
もしかしたら【周りの反感を自分のスキルアップに活かしていくこと】が、自身への課題として生まれ持った人たちでもあるのかもしれません。
ちなみにHSS型HSPは、外向型ギフテッド(HSS)の特徴を持っていたりもします。
— Natsumi🌟繊細体質を才能に変える人 (@Giftproducer723) 2020年10月15日
・繊細だけど刺激物に興味が惹かれる
・わりとアクティブ
・空気は読みつつ、思ったことは素直に発言する
・誰かと一緒にいるのと同じくらい、一人でいる時間も好き
・内向型ギフテッド(HSP)に比べて疲れにくい