繊細体質のトリセツ

“繊細人”らしくストレスフリーに生きていくための指南書

「できないこと」は自覚しないと恥をかく

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『恥をかかないように』と“出来るフリ”をすることで、かえって恥をかいたことはないでしょうか。

私のクライアントさん含め多くの人は『自分の短所を知るのが怖い 』『できれば知りたくない』と思っている人が多いのですが、自分の弱みに目を向けないと長所も見えてこないし、頑張りすぎたり意地を張りすぎて、結果損をすることがあります。

また中には「人に頼るのは申し訳ない」「人に迷惑をかけたくない 」という思いで自力で何とかしようとする人もいます。


では、どうすれば自分の弱みに目を向けることができるのでしょうか。


今回は最近起こった出来事をもとに「強がる」ことで起こるアクシデントとその対策についてまとめてみました。


背中から転んで“ひっくり返った亀”になったサラリーマンの話

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この前、バス停から降りて歩き出した男性がなぜか背中から転んでしまい、立ち上がろうとしても起きれないという状況に遭遇しました。

彼はまるで「ひっくり返った亀」みたいに仰向けになってただ揺れているだけ。

一人の力じゃ全く起きれないという状況でした。

 

結局は私一人の力でその男性(小太りなオジサン)を起き上がらせたのですが、支えられながら立つのがやっとで歩行困難なのにも関わらず、 100m先の家まで自力で帰ろうとしていました。

後から2人助っ人が入ったんだけど、タクシーか誰かの迎えで帰ることを勧めても断固として“自力で帰る”と拒否。

自分たちではどうすることもできなくて、最終的にはお巡りさんに対応してもらうことになりました。


あの男性には「人様に迷惑をかけたくない」「自力で帰ることぐらいできる」「誰も頼りたくない」という思いがあったのかもしれないけれど、自分でできないこと(今回は「自力では歩けない」 ということ)を自覚していないと、こんな大事(おおごと) になってしまう。


もしこの男性が素直にタクシーを呼んでいたらお巡りさんを呼ぶこ とはなかったし、そもそも朝から「脚の進みが悪い」とわかっていたのなら、転倒する前に病院で診てもらえていたかもしれない・・ 。

 

自分に「できること」と「できないこと」を正しく理解していないとこれに似たような出来事が起こります。

これは彼に限らず、どの年代のどんな人にでも当てはまる事だなぁと感じました。

 

なぜ「自分にできないこと」を自覚することができなかったのか?

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では、なぜこの男性は「自分にできないこと」を自覚できていなかったのでしょうか。

 

それは一つ、育ってきた年代が関係しているのかもしれません。

例えば、今50~60代の男性は「男は我慢」「汗水流して働け」「努力あ っての成功」「強いのが男だ」と言われてきた人たちでもあります。

絵に描いたような【頑固親父】が特徴的で、男尊女卑の時代を生きてきた分、誰かを簡単に頼ることができない世代でもあるのかなって思います。


ちなみにそれ以外の世代だと、心が強くないと生き残れない“激務な職場” で働いている人や、自分に自信が持てなかったり、誰かに傷つけら れたりして“劣等感”を感じやすい人が自分の苦手なことを認められなかったり、できるフリをしたり強がることで自分を守ろうとする傾向にあります。

本当は誰にでも「長所」と「短所」はあるはずなのに、それを本当の意味で理解していないと自分ばかりが劣っているように感じたり、「自分もできるようにならなきゃ」と勘違いしてしまうのです。

 

「強がりな自分」から抜け出す方法

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強がりな自分から抜け出すには、「自分にできないこと」は勿論のこと「自分にできること」をしっかり自覚しなければなりません。


「人には必ず長所と短所がある」と言いましたが、本来、長所と短所は表裏一体の関係にあります。

(長所 ー 短所)

・こだわりが強い、努力家ー頑固、意地っ張り

・優しい、思いやりがあるーお人好し

・賢い、頭脳派ー専門外の分野に疎い

・意志が強いープライドが高い、こだわりが強い

・ユーモアがあるー個性が強い、少数派

このように長所と短所は常にペアで存在します。

それを理解していない人は『私には何の強みもない』『自分にはあなたのような才能はない』と思っていたりするのですが、それは単純に自分の長所と短所を知らないだけ。

自分の長所と短所さえ分かれば、苦手なことを無理に頑張るのではなく【できないことは人に任せれば良い】という発想になるし、自分の得意を活かして仕事をしている人を見ても嫉妬したり、自分自身に劣等感を感じることもありません。


『自分の弱い部分を知るなんて怖い』と自分と向き合うことを恐れる人もいるけど、そうやっていつまでも自分の【個性】 を知ろうとしないから、周りの誰とも区別がつかない「 代わり映えのない自分」になってしまうんじゃないかなって思いま す。


ちなみに「人によく褒められること」が自分の長所であり、他の人が「羨ましい」と思うポイントでもあります。

その長所を振り返りながら同時に自分の短所にも目を向けてみれば 「力を抜くべきところ」が見えてくるかもしれません。


例えば私の場合、仕事をテキパキこなしたり、効率良く働いたり、 アイデアを人に託したり、誰かに何かを教えること(教育)が得意なのですが、せっかちで慌てやすかったり、相手をせかしてしまったり 、自分よがりで仕事を進めてしまうことがたまにあります。

また、体を使う仕事や人を相手にする仕事は向いているのですが、 単純作業や事務仕事など物や機械を相手にする仕事は向いていないし苦手だと理解しています。


なので、丁寧にやらなければならない仕事は誰かにチェックしてもらったり、 自分と相性が悪そうな人とは誰かを介して関わるようにしたり、エクセルやその他パソコン操作が分からない時は人に聞きまくったり、人に任せたりします。

そうやって自分に無理なく、ストレスのない関わり方を心がけるこ とで、自分だけでなく周りにとっても楽な役回りになります。


多分、無理をしてしまう人は、自分にとって苦手なことでも無理して頑張 ってしまう上に、自分一人ではどうにもできなくて、結果人の力を 借りて何とかようとしている人が殆どなんじゃないかな。
それで何とかなってるなら結果オーライなのかもしれないけれど、 「それって、そもそも無駄足じゃない?(誰かに任せた方が早いんじゃない?!)」と思うなら、無理に頑張る必要はないと思うのです。


『最初から誰かに任せるなんて申し訳ない』『まずは自分でできる ところまでやらないと』なんて思う必要はありません。

ある程度、自分の長所・短所が分かっているのなら、人に任せた方が圧倒的に効率がいいと

分かるはず。


なので変に強がったり、劣等感を感じなくなるまでは「自分はどんな人間なのか?」に目を向けることです。


苦手なこと、自分一人じゃ難しいことはどんどん人に任せちゃいましょう!

 

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