繊細体質のトリセツ

“繊細人”らしくストレスフリーに生きていくための指南書

【HSPの悩み】『頑張らない』ができない〜「無理するな」と言われても頑張ってしまうのはなぜ??〜

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人に振り回されやすいHSP(繊細すぎる人)たちは
「自分に無理をしている」と人に言われても
無理をしているということに気づいていません。

というか、精神的にも身体的にも
「痛み」というものに鈍感で
自分を追い込んでボロボロになるまで
「頑張りすぎていたんだ」ということに気づくことができないの。


私も時々「なんでこんなに自分に無理してしまうんだろう?
(もう少し休んでも良いはずなのに・・)」と思うことがありますが
それはHSPの共感能力が原因なんだっていうことが後になってわかりました。


今回はHSPの人たちが頑張りすぎて鬱にならないように
共感能力を上手に活かしていく方法について、お伝えしていきたいなと思います。

なぜ多くの繊細人間は鬱に悩まされるのか??

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繊細人間(ギフテッド)の中でも特に繊細なHSP
人よりも頑張りすぎてしまったり
平気で自分に無理をしてしまう人が多いもの。


その理由は、
他人と自分の意識の間に境界線がないから


HSPは共感能力という
人に同調する能力を持っているため、

どこまでが自分のやりたいこと(できること)で
どこからがやりたくないこと(できないこと)なのかを
区別することができません。



HSP以外の人からすると
「自分のことなんだから、それぐらい分かるだろ」
と思ってしまうことかもしれませんが、

それは共感能力がない人だからこそ言えること。


HSPは誰かと一緒にいると
自分の意識(思考や感情など)が飲まれてしまうため
「これをやろう!」と事前に決めていたとしても
その意識とは無関係の行動をとってしまうことがあるのです。

また、人の考えていることや感情を
無意識に汲み取ることができてしまうので
困った人を見つけたらその人を助けるまで
自分の身を削ってでも頑張ってしまうところもあります。


よく言えば空気が読める人ですが、
悪く言えば、人に振り回されてしまう
自分の痛みに鈍感な人が、このHSPなのです。


HSPの人たちは、自分がHSPだと自覚するまでは
周りの人の言いなりになったり、周りの意見に流されながら
何とも言えない生きづらさと闘いながら過ごしています。

そして、自分よりも他人の方がよく理解できてしまうため
周りの人たちの方が自分より優秀だと感じることも少なくありません。


自分の長所や特技、才能に気づいていないと
何をしていても劣等感を感じたり
自分の価値を低く見積もってしまうこともあります。


人よりも頑張ることの方が多いのに
そんな自分を認めることも、褒めることもできず
むしろ自分自身に劣等感を感じるのですから、

鬱になってしまうのも無理はありません。


空回りのループから抜け出せないのは、自分を知らないからだった!!

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多くのHSPは自分自身が
極度に繊細だということに気づいていません。

私も自分で自分のことを
「繊細だ」なんて言うのはどうかと最初は思っていましたが、

▶︎HSP診断というものをやってみると
23項目中22項目が当てはまるという
HSPの中でも特に繊細なタイプだということがわかりました。


私も自分がHSPだと知る前の看護師時代は
激務の環境下で先輩の厳しい(パワハラ的な)言葉を受けながら
鬱状態になって自殺をはかるまで自分を追い込んで仕事をしていました。


当時を振り返ってみても、自分を責めたり
精神的にも身体的にも自分を追い込むばかりで

仕事にやりがいや生きがいを感じるどころか
仕事をすることや自分が生きていることに意味があるのか?と
考える日々を送っていました。


沢山の愛情を注いでくれた家族がいて
周りの人たちに支えられてきたから今の私がいますが、

もしそれがなければ
本気で自殺の道を選んでいたかもしれません。


そう考えると、今でも支えてくれていた人たちには
感謝の気持ちでいっぱいです。




ちなみに、こんな経験をしてきた私も
HSPを知った今は(自分が選んだ場所なら)どんな環境でも
自分の能力を十分に活かせるまでになりました。

(今働いているコールセンターでは自分の感覚や思考を上手く活かすことができて
「丁寧な対応だ」と褒められるようになり、さらに「人に教える」という仕事が
上司に認められて、新人教育を任せられるようにもなりました^^)

  • 自分の仕事に集中できない(周りのことが気になってしまう)
  • マニュアルを覚えることができない(理屈や感覚で理解できないと仕事ができない)
  • 無理な仕事でも簡単に請け負ってしまう
  • 仕事ができない自分を責めてしまう
  • 自分にできることと、できないことの区別ができなくてミスをしてしまう
  • プレッシャーに負けて空回りしてしまう
  • 人付き合いにどっと疲れてしまう   etc


もし、このようなことで悩まされているんだとしたら
それはHSPの共感能力を上手に働かせることが
できていないからなのかもしれません。


HSPは自分がどんな時に
人に振り回されてしまうのか?を理解していれば
必要以上に周りの影響を受けなくて済みます。

エナジーバンパイア」と言われる
自分のエネルギーを吸い取る人間が誰なのかを理解していれば
その人となるべく関わらないという選択だってできるし、

音や周りの人の話し声、業務や人間関係による
プレッシャーを感じる職場なのであれば
環境を変えることでそのストレスからは解放されます。



また、複数の視点を持つことで
苦手な人からは反面教師で逆に何かを学んでしまおう!と
考えることだってできるし

自分の感情とじっくり向き合うことができれば
人の感情や思考に振り回されずに
冷静な判断をしてから行動に移すことだってできます。


そして、自分が冷静(自然体)になれたとき
共感能力を上手く生かすこともできます。


例えば誰か困っている人、悩んでいる人がいたときに
自分が相談を受ける役を担うことができるし
人間関係においては潤滑剤という役割を担うことで
職場の人間関係を良い方向に持っていくことだってできる。


また、さり気ない気遣いや心配りが
職場の人の心を和ませたり、ストレスのある環境を
穏やかにすることもできるし、

会社の凝り固まった考え(常識的な考え方、古いルールなど)があれば
繊細な人(ギフテッド)特有の直観力でアイデアを生み出して
環境に新しい風を吹かせることだってできます。


鬱まで自分を追い込まないために大切なこと

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ここまで読んでいただくと
HSPにはこんなに色んな能力があったんだ!と
お分りいただけたんじゃないかなと思います。

共感能力やその他HSPの能力を挙げればキリがないくらい
まだまだ沢山あるのですが、

このようなHSPの強みを知ることで
人の役に立ったり、仕事をこなすことができてしまうの。


だから必要以上に自分を追い込んだり
生きづらいなぁと感じるのであれば
鬱になる前にきちんとHSPのことを理解すること。

そして、共感能力がどんなものなのか、
それはどう活かしていけば良いのかを深く理解して
もっと自分に自信が持てるようにしていきましょう。


また、HSPが心のバランスをとるには
「中庸」という考え方がとても重要です。


これは私も普段のセッションで心がけていることではありますが
物事をあらゆる角度から相対的に見てみたり
悩みと直接向き合うことで、本来の悩みが明らかになってくるの。

そうすることで、
相談される方が本当に望んでいることも見えてくるのです。



HSPに共感能力があるということは
別の見方をすれば「依存的な意識である」ということでもあります。

これまでの生き方や生活習慣、生まれ持った価値観によって
他人の意見や考えに同調してしまう部分があるから
「自立的な意識」になるように意識を転換していく必要があるのです。


「自立的な意識に、自分の意識を切り替える」なんて
一見難しそうに感じるかもしれませんが、

シンプルに言えば
『自分はどうしたい?』という質問を
常に自分に問いかけていけば良いだけの話。


つまり、誰かに意見を求めたり
誰かの考えを頼りにするのではなく
自分で考え、行動する癖をつければ良いのです。


そうすれば勝手に意識は自立していくし
周りがどう思うかとか、どう見られているかを気にせず
行動できるようにもなります。


簡単すぎることかもしれないけれど
周りのHSPの人たちを見てみると
ビックリするくらいできていません。

だから今までよりもちょっとわがままになることや
「これ言っても良いのかな?」「やっても良いのかな?」
と思うものを是非やってみてください^^