繊細体質のトリセツ

“繊細人”らしくストレスフリーに生きていくための指南書

HSPの得意分野って何??自分に自信が持てないのは、サクサク仕事をこなしている自分に気づいてないからだった!

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仕事のミスが重なったり、職場ではいつも注意を受けてばかり・・そんな自分に嫌気が差したり、自分に自信が持てなくなったという経験はありませんか??

社会人になりたての頃や自分に合っていない仕事に就くと、案外こういう経験をしている人は多いもの。

これは単に自分の適性を知らずに働いてしまっているからなのですが、自分の特性や適性を知った上で自分にピッタリの働き方をすれば、何の問題もなく仕事をこなすことができます。

今回はHSP(繊細すぎる人たち)の得意分野を振り返るとともに、HSP型ギフテッドが仕事をこなす上でとても重要なことをお伝えしていきたいなと思います。

  

HSPは仕事探しが重要??自分の適性・才能を活かす前に立ちはだかる、自己嫌悪の壁。

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どんなに自分に適した仕事でも、その仕事に慣れるまではミスも多いし注意を受けやすいもの。

ただプライドの高いギフテッドの場合、単純に注意を受けただけでも「自分のダメな部分を指摘された」「自分のせいで人に迷惑をかけてしまった」と、過小評価したり自分を責めてしまうところがあります。


私の新人時代を振り返ってみても、自分のミスを必要以上に責めてしまうことで自分を「ダメ人間」だと思い込むことがありました。

それは激務な職場でパワハラを受けていたこともあり、これによって精神的に疲弊していたからかもしれませんが、私自身が過敏体質だったり言葉をネガティブに受けとめてしまう癖があったのも、その理由だったように思います。

自分の特性や特性の活かし方を知っていれば、仕事の出来なさや覚えの悪さを責めることもなかったと思うのですが、その特性を知らなかったがために「周りの人と同じようにできなければおかしい(同じように出来ないのは自分が劣っているからだ)」と思い込んでは自己嫌悪に陥っていたことを、今でも覚えています。


HSP型ギフテッドが仕事を覚えるまでに時間がかかる理由

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HSP型ギフテッドやその他ギフテッド(繊細体質な人)はこだわりが強かったり、(自分にとって)意味のあるものを好むため、マニュアルを見せられたところでそれ通りに仕事をこなすことができません。

・なぜ、それをやる必要があるのか?
・なぜ、その方法がベストなのか?
・なぜ、この順番でやらなければならないのか?
・(他のやり方があるのに)なぜこの方法で行なっているのか? etc


理屈っぽいようですが、何かやることに意味を見出せないと行動が伴わないのがギフテッドなのです。


「小さなことは気にしないで、とりあえずこれやって」と言われても中々行動に起こせないのは、自分の言動に責任感があるからこそ。


ギフテッドがギフテッドらしく働くためには、まずは仕事の全体像を掴むことが必要。

全体像を先に理解するからこそ、要点だけを押さえて効率的に働くことができるのです。


HSPが持つ強みを活かす〜全体像さえ掴めれば、効率良くサクサク仕事がこなせる?!〜

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私が何度も転職を繰り返して気づいたこと。

それは「どんな仕事をするにしても全体像さえ掴んでしまえば、効率良くサクサク仕事をこなすことができる」というものでした。


HSP型ギフテッドはADHDの多動的な部分(頭の中が忙しない、気が散りやすいなど)と、ASDの敏感すぎる部分(環境の変化に左右されやすい、ストレスに弱いなど)があるので、一つの作業を当たり前にこなすまでには鍛錬が必要。

HSPが持ち前の共感覚で仕事全体の動きを把握した上で、自分の役割を活かして効率的に作業を行うには「要は○○をすればいい」「これだけは絶対にやってはいけない」という要点を掴むまでの時間が必要なのです。


これに実際に気づいたのはコールセンターで働いていた3年程前ですが、マニュアルに頼るよりも体で覚えていった方が早い(要点が掴めればOK)ということに気づいてからは、仕事効率が格段にアップするだけでなく管理者の視点で仕事をこなしていたため、人に頼りにされたり評価される機会も自然と増えていました。


勿論、マニュアルがあれば基本的なことが一貫して学べることに間違いはありません。

ですが「自分の強みを活かしながら働く」といった意味では、マニュアル通りのやり方がベストとは限らないし、自分に合った方法でスキルを身につけていく方が、より早い段階で自分なりに仕事がこなせるもの。


ただ言われるがままに取り組むのではなく、冷静な目で相手の言っていることを判断して自分なりに「相手は何を求めていて、自分はどうするべきか?」について考えながら働けば、見える世界も変わってくるんじゃないかなって思います。


敏感すぎて疲れる繊細人にとって理想の働き方とは??

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居酒屋でバイトをしていた学生時代や看護師の新人だった頃は、仕事の覚えが悪すぎて別の店舗のヘルプに飛ばされまくったり、仕事のミスを指摘されまくって鬱になったりしたけど、今となっては「仕事の覚えが早い」「仕事ができる」と褒められたり、派遣先に「ウチで正式に働かない?」とスカウトされる機会も増えました。

なんでこんなにも周りの評価が違うのかと不思議に思いましたが、その理由は「頭の回転の速さ」「順応力」「コミュニケーション力」をフルに活かして、自分なりに仕事をこなしていたからだっていうことに気がつきました。


ただ、こうやって仕事がこなせていたのも、実は「心の落ち着く環境(人間関係の良い職場、忙しすぎない職場、緊迫した雰囲気のない職場など)」「自分の特性を活かせる職種(サービス・接客業)」「体を動かす仕事」という条件下に加え、複業という形で複数の仕事に敢えて手をつけることで「部活感覚で働いていた」からでもあります。

もし「ウチで働いてくれないか?」というオファーを受けて一つの職場に留まってしまっていたら、たとえ高いお給料が貰えていたとしても責任感と仕事のストレスで疲弊していたと思うし、プライベートの時間も仕事の事ばかり考えて疲れ切っていたかもしれません。


HSP型ギフテッドは、過敏体質が理由で知らない間にストレスを抱えてしまったり、人の期待にばかり応えようとしてしまって自分を見失う傾向にあります。


自分の良さを活かすためには、自分が「楽しい」と思える働き方を選んでいく必要があります。

ギフテッドにとって複業やフリーランスが向いているのは、これが理由なのかもしれません。