これまでに多くのギフテッド(繊細人)を見てきましたが、
ご相談に乗っていると「自分でも何が悩みなのかわからない」「何をしたいのかがわからない」という人が意外といます。
「自分のことなのに何で分からないの??」
普通であればそんな風に考える方も多いと思うのですが、
ギフテッドの中でもHSP(繊細すぎる人)と言われる人たちは無意識に沢山の情報や人の感情を拾ってしまうため、
どれが本当に必要な情報なのか、どこまでが他の人の考えでどこからが自分の考えなのかが分からなくなってしまうことがあるの。
ところがHSPは、誰にでもこのような感覚があると思い込んでいたりするから、誰かと自分を比べて劣等感や嫌悪感を感じることもある。
心のモヤモヤを晴らすためには、頭の中をよく整理して本質的な問題やその解決策を見つけていかなければなりません。
【HSPの心がモヤモヤする理由】なぜ自分のことなのに分からない?
非繊細人、HSS(刺激を求める人)は自分に意識を向けられるため、抱える悩みもシンプル。
— Natsumi@才能プロデューサー (@Natsumi111777) 2019年1月15日
よって今何をすべきか?自分はどうしたいのか?という答えを導き出しやすい。
その反面HSPは複雑型思考を持っているため何が悩みなのか、問題の本質を見失いやすい。
頭の中を整理する。まずはこれをやるべき。
HSPが心の闇にハマりやすい理由。
それは人の感情や周りの人の価値観、社会の常識などあらゆる情報を一気に吸収しているからなの。
情報を一気に吸収してしまう理由は、HSP特有の超繊細な感性が理由。
人の表情や感情を人より汲み取りやすいというのがこの繊細な感性の長所であり「共感能力(人の気持ちを理解できる能力)」として活かすこともできるんだけど、
自分の特性を上手く理解できていないと人の意見や感情にばかり振り回されてしまい、自分の考えや気持ちを見失ってしまうの。
だから私が悩みの相談に乗る際「どんなことにお悩みなんですか?」と質問をしても「悩みが複雑すぎて何が悩みなのか自分でもわかりません」という答えが返ってきたり、
「◯◯さんは今の状況からどうしていきたいですか?」と聞いても「どうすれば良いのでしょうか?」「Natsumiさんはどうした方が良いと思いますか?」と意見を求められることもあります。
確かに悩みが複雑であれば、何を考え質問に答えていけば良いのか、分からなくなってしまうものなのかもしれません。
ですが、すぐに誰かの意見を求めるのではなく、一歩踏み込んで本質的な問題(現実的に何をしていけば良いのか?)や、その解決策を考えていく必要があります。
HSPの心のモヤモヤは頭の中の整理整頓で解決できる?!
【頭の中を整理する方法】
— Natsumi@才能プロデューサー (@Natsumi111777) 2019年1月15日
・あなたの悩みは何?
・それがある事で現実的に何が問題?
・現実的に何をすれば解消できる?
・あなたはどうやって解消したい?
・自分は本当は何がしたい?
↑これを自分に問いかけ、出てきた答えをノートに書き出す
☆悩みが混同してたら小分けにして解決策を考える
非繊細人、HSS(刺激を求める人)に比べて、HSPの脳は複雑な思考回路をしています。
物事をシンプルに捉えられず、あらゆる情報を頭の中に入れて考えようとするため、何が問題か?自分はどうしたいのか?と聞かれてもすぐに答えを出すことができないの。
だからこういうタイプの人は頭の中の整理整頓が必須。
いつ問題が起こっても自分で考えて対処できるように、自力で思考を転換していく力を身につけることが課題になります。
例えば、
“仕事をやっていても自分に合っていないような気がするし、上司にも「ミスを繰り返すな」と怒られてばかりだし、自分は人間としてレベルが低いということなのでしょうか。”
という内容のご相談が非常に多いのですが、
普通であれば「自分は人間としてレベルが低いというのでしょうか?」という最後の問いかけに対して、
「あなたはダメな人という訳ではないですよ。」と相手を励ましたり「なぜ自分のレベルが低いと思うんですか?」と更に質問をする形で、
最後の問いかけに対する更なる質問をして、内容の深堀りをしていこうとするんじゃないかなって思います。
ですが、私はそもそもの問題を見逃しません。
・自分に合わないと思う仕事をなぜ続けているの?(仕事を続けたい理由とは??)
・ミスをしたことに対してどんな気持ち?
(辛い?イライラした?劣等感を感じた?一番に感じた思いとは?)
・ミスをしたことに対してどう思っている?
(仕方がないこと?申し訳ないと思っている?改善しようと思っている?)
・人間としてレベルが低いと感じたのはなぜ?その根拠は??
・本当は自分のことをどんなタイプの人だと思っている?
・その仕事は今の自分に合っている?楽しいと感じることはある??
このようにあらゆる角度から質問を投げかけながら、問題の本質を探っていきます。
すると、
・自分を認めて欲しいだけだった
・本当は転職したかった
・休むことがなくて一時的に気持ちが落ち込んでいるだけだった
・実は本当の悩みは恋愛の悩みだった(仕事の話はその前振りだった)
ということが明らかになってくるの。
これで自分の悩みは大したことがなかった!と気づいて、安心して帰られる方も沢山います^^笑
ちなみに一番最後のパターン、
・実は本当の悩みは恋愛の悩みだった(仕事の話はその前振りだった)
という内容が出てくることも割と多かったのですが、
恋愛の相談から仕事の相談になっていったり、仕事の悩み抱えていた人の本質的な悩みは彼女を作れない自分に対する嫌悪感や劣等感があることだったり、、
1つの複雑な悩みを分解していったらお金、人間関係、恋愛、結婚、仕事といった5つの悩みに分けられたこともありました。
(しかも5つに分解してそれぞれの悩みの本質を探っていったら、約3ヶ月後には全ての問題が解決していたことがわかりました!)
このように今まで起こった出来事を辿ってみても、HSPにとっては悩みを細分化することがとても重要だということを、お分かりいただけたんじゃないかなと思います。
ちなみに、頭の中の整理のコツは想像力。
自分の気持ちを分解していくのももちろん大事なのですが、自分の気持ちや相手の気持ち、その時の状況を元に、
自分の建前の気持ちとは?
自分の本音とは?
自分には何ができた?
これから何をしていきたい??
という色んな視点を持って自分に質問をしたり良い考えを導き出すためには、想像力がなければ上手くいきません。
想像力を鍛えるには、感性を磨くことです。
例えば芸術的な趣味を取り入れるのも良いし、映画を観るのも良い。
でも、一番のオススメは読書でしょうか。
読書をすると想像力が磨かれると共に、考える力が身につきます。
考える力を身につけられれば、何かに悩んだり迷った時も自分なりに考えることで情報を必要なものだけに絞っていったり、問題をシンプルにしていくことができるようになります。
HSPにとって最終的に目指したいのは自分で解決することだと思うので、読書は本当にオススメです^^
現実から目を逸らすのが、HSPの最大の難点??
心理学者のユングは、このようなことを言っています。
“「自分一人では自分という人間は成り立たない。
相手(対照的な人)がいて初めて、自分という人間を認知することができる。”
この言葉やユングの心理学からも、ユングはとても繊細でHSP的な性質を持っていたということが伺えます。
HSPのように必要以上に情報を汲み取ってしまう人にとっては、自分にとって必要な情報を選別したり、自分が本当に行きたい道を選べることが大切。
ただ、多くのHSPの難点として「現実的な問題と向き合うのが苦手」だということ。
それは多くの繊細人が▶︎アダルトチルドレン(機能不全家族の中で育ってきた人たち)で、
何かしら精神的なトラウマを抱えているため自分を知ることに恐れを感じていたり、何かができないことに対して劣等感を感じやすいからでもあります。
ただ、現実と向き合うことを恐れてスピリチュアルばかりを頼ってしまったり、現実から逃げてばかりいては、本質的な問題はいつになっても解決しません。
昨日は友達から、5年間片思いをしていた人に初めて自分の気持ちを伝えたということを明かされました。
今まで告白したことがなかった人が、今回意を決して告白したというのです。
凄いことですよね><とっても勇気がいることだったんじゃないかなって思います。
ですが、気持ちは未だにモヤモヤしていると話していました。
結果としては振られてしまったそうなのですが、あやふやな言葉で終わってしまったのだそうです。
話を聞いてみると自分はどうしたいのか?を伝え、相手はどうしたいのか?を聞ければ、気持ちはスッキリしていたはずなのですが、
それができなかったことによって、気持ちが未だにモヤモヤしているということが分かりました。
人はどうしても自分に自信が持てなかったりすると、あと一歩が踏み込めないという状況に陥りやすいことはあります。
ですが、自信がないことだけがモヤモヤの原因なのか?と言ったら、そうではないなって感じました。
・告白をしてどうなりたいのか?
(告白して気持ちを伝えたいだけなのか?それとも、付き合いたいのか?)
・付き合えるとなったら今後どうしていきたいのか?
・付き合えなかったらどうしていきたいのか?
そういう具体的なイメージが湧いていないと、気持ちを伝えた瞬間に思考停止状態になってしまうの。
また自分はどうなりたいのか?(どうしていきたいのか?)がわからないと、告白の中で答えを導き出すことができません。
今回は友達の話を例に挙げましたが、現実的に自分はどうしていきたいのか?を考えるってそれだけ重要なことだったの。
話を聞いた後、彼女には(自分の気持ちを伝えることに臆病になっていたので)まずは自分の気持ちを素直に伝えるようにと話しました。
こんな風に、色々悩む傾向がある人は自分の思いに従って動きだしちゃった方が早い。笑
そうやってありのままの自分でぶつかっていけば、何かしらのリアクションが起こるものだから。
あーだこーだ先に考えてしまうタイプの人は、こんな風に思った通りに行動してみると良いですよ^^
何が起こるのかは読めないけれど、自分の衝動に従って行動してみるのも、それはそれでアリだと思う。
【HSPが悩んでしまう本当の理由】
— Natsumi@才能プロデューサー (@Natsumi111777) 2019年1月15日
・不安遺伝子(S型遺伝子)を持っている
→セロトニン(幸福ホルモン)の生成が人より遅い
・思考回路が複雑型
→悩みが混同していて問題解決しにくい
・他人ばかりを優先してしまい、十分な休息が取れていない
・精神論に走って現実と向き合うことから逃げがち
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