繊細体質のトリセツ

“繊細人”らしくストレスフリーに生きていくための指南書

“自分が何をしたいのかがわからない・・。”HSPの強み『共感能力』の盲点

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私は人の気持ちを理解できる「共感能力」を持っている分、
「人の考えや意見に必要以上に振り回されてしまう」ことが悩みでした。


例えるなら、他人が持っているオーラや空気感に
丸ごと包まれて自分自身が見えなくなってしまう感じ。

実際に「オーラが重なって自分と他人の境界線がなくなる」というのが
共感能力者(HSP)が他人に共感している、ということだと聞いたことがあるけれど、

HSPのように極度に繊細な人たちは常にその状態のため
誰かと一緒にいるだけでも疲れてしまうし、自分を保つことができません。


これがHSP特有の生きづらさですが、

そうやって自分を見失いやすいHSPの人たちは
「自分は一体何者なのか?」
「自分は何のために生きているんだろう?」と悩むことが多いんです。


では、HSPの「共感能力」を上手く活かすためには
どんなことに注意していけば良いのでしょうか?

今回はHSPが持つ共感能力の盲点と
自分のやりたいことを見つける方法について
お伝えしていきたいなと思います。

HSPは自分が分からなくて当たり前?!

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HSPのように極度な繊細さを持った人たちは
鋭い五感と直感力で人の感情を簡単に汲み取ることができます。

それはまるで「高性能な集音器」そのもの!!

人の表情の変化や言葉の使い方、声のトーン、
その人が醸し出す雰囲気や自分の感じた感覚を頼りに
相手の思考や感情を読み取ることができてしまうのです。


日本人は四季のある環境や
建前・人付き合いを大切にする国で育ってきたため
元々空気を読んだり、人の気持ちを察するのが得意な人種でもあります。

ただ、HSPの場合は不安遺伝子(S型遺伝子)を多く持つ
(SS型の)人たちであるため、他の日本人に比べても刺激に敏感。

よく言えば、人より気が利く人、
危険察知能力がある人、直感力が優れている人、
感性(感情)が豊かな人でもあるのですが、

その反面、人の意見や考えに振り回されてばかりで
優柔不断な人というイメージを持たれてしまったり、
「共感能力」が活かせないうちは自分に自信が持てないために
何をやってもパッとしない人だと思われることが多いのです。


「周りのことを気にしすぎだ」とか
「考えすぎだ」と言われた経験がある人もいると思いますが、

人の感情という音を拾い過ぎてしまうHSPにとっては
自分が見えなくなってしまうのは当然のことなのかもしれません。


こんな悩みを抱えていたらHSPかも・・

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これまでに自分の意見が上手く人に伝えられなかったり
人前に出る度に動悸が起こる経験をしたことはありませんか??

HSPのように極度に敏感な人たちは
人前に出たら一人一人がどんなことを考え、何を想い、
どんな想いを自分に向けているのかを瞬時に見極めることができます。


そんな話をすればかなりの高確率で
「じゃぁ今、俺が何考えているか当ててよ!」
なんて言われることがあるんだけど(笑)

それは「コーヒーってどんな匂いがするの?何味??」
という質問に答えるくらい難しい。

「気持ちが読める」と言っても
実際は五感で感じているものなんですよね。


ちなみにそんな感覚を
一々、人と会う度に感じてしまうから

1.相手のどんな気持ち(考え)を汲み取って
2.自分のどんな意見を求めているかを予測して
3.相手に伝わる伝え方を考えて
4.自分の感じたことを正しく伝える

という段階を経て、コミュニケーションをとっているの。


文章にすることで改めて
相当面倒臭い性格なんだなって自覚したけど(笑)

HSPは繊細で敏感な上に、思考回路は複雑型(左脳的)なため
ほんの数秒でそんな考えを巡らせている人が殆どだと思います。


また、共感能力によって
人の気持ちに共感することが得意なため

「周りの人の力になりたい」
「(たとえ自分を犠牲にしてでも)誰かを守りたい」
という愛情深さを持った人も多い。


生まれたときから周りの人にばかり
意識を向けて育ってきたこともあって人に尽くすのは得意だけれど、

いざ自分のために何かしてくれるような人が現れると
遠慮がちになってしまったり
「何して欲しい?」「どうしたい??」と言われると
戸惑ってしまう人も少なくありません。


HSPに適した〝やりたいこと探し〟とは?! 

好き・嫌い、やりたい・やりたくない、、自分の思いに忠実ですか? 

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HSPが自分のやりたいことを見つけるために最も大切なこと。

それは自分の気持ちに忠実になる、ということ。


人に合わせたり、人の感情に流されやすいHSP
自分の心(本音)と向き合うことを後回しにしがち。

自分が何をしたいのか?が分からないのは
「自分はどうしたい?」という想いと向き合っていないから、なんです。



自分がどうしたいのか分からない。
自分が何者なのかわからない。


そんな想いで
このブログに辿り着いたそこのアナタ!

きちんと「アナタは何をしたいの?」と
自分の心に問いかける癖はついていますか??

 

これはHSP以外の人であれば
そこまで意識する必要はないけれど、

自分の気持ちが流されがちなHSP
注意深く自分の本音に耳を傾ける必要があります。


「面白そうなもの」には飛びついてみる

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繊細な人(ギフテッド)のような素直な人は
宇宙のサイン(ふとした閃きからくるアイデアを拾いやすい。

これはギフテッドならではの才能(ギフト)でもあります。


人は大人になればなるほど
人に合わせることに慣れれば慣れるほど
この宇宙からのサイン(閃き)に鈍感になってしまいます。

複雑型(左脳派)のHSPが考えてから行動を起こしてばかりいては
折角のチャンスも、自分の得意なものや
興味を持つものでさえも気づくことができなくなってしまいます。


なのでぜひ、頭で考えてしまいがちな人、
自分の心に蓋をしてしまっている人は
「これは面白そう!!」と思うものがあれば飛びついてみてください。

面白そうなもの、興味が湧くものを探っていくうちに
自分のギフトを活かすための何かを
見つけ出すことができるかもしれません。


これまでの悩みは自分だけのギフト?!

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興味があるもの(ワクワク)に従うことは
自分だけのギフト(才能)を見つける助けになりますが、

今までに悩みもがいてきたその経験も同じく
ギフトを活かすことに繋がる大切な経験だったりします。


私の場合、憧れの同級生に私も近づきたい!という一心で
気づいた頃にはその子を追いかけながら
そろばん、習字、体育教室、水泳教室、音楽(エレクトーン)を習うようになり
その子が描く少女漫画を真似れば

「私の真似しないでよ!!」

と怒られてばかりいました。。


当時はなぜ、こんなにも人の真似をしてしまうのか?を
理解することができませんでしたが、

その頃は憧れの彼女に知らぬ間に同調して影響を受けまくっていた上に
共感能力で彼女のやっていることを汲み取り
再現するのが楽しくて仕方なかったんだと思います。

「人の真似をしてしまう」というコンプレックスも活かしようによっては
「人の気持ちを整理するための写し鏡」になるのだから驚き。

今はこの能力を仕事に活かすことができるようになり、
誰よりも相手の立場に立って悩みの原因を探ったり
相手の気持ち(本音と建前)を映し出す写し鏡になることで
相談者の不安な気持ちを解消することができます。


ちなみに発想の転換によって
「真似る」を「写し鏡」に変えることができたのは
「私は何がしたい?」「何のために生まれてきた?」
「自分の強みって何なんだろう??」と
常に自分の心に問いかけてきたからでもあります。

全く関係ないところから「才能」なるものを
引っ張り出してきたのではなく
自分の経験や感じてきたことから見つけ出したというわけ。


「それはNatsumiさんだからできたんでしょ」
「私も早く気づいていれば今頃見つけてたし」
「そんなことで見つけられるなら苦労はしないよ」


そんなことを考えて「自分にはどうせ
何の才能もないし」と落胆するのであれば
「本当に自分には何の強みもないのか?」と
自分の胸に問いかけてみてください。


・誰も興味がないというけれど、自分は大好きなもの
・街中を歩いていると毎回惹かれてしまうもの
・「ありがとう!助かった!!」と感謝されたこと
・他の人は気にならないのに自分は凄く傷ついた(イライラした)こと・・ etc

そう思えるものが、アナタにも必ずあるはずです。


それがなんで好き(惹かれる)なのか?
嫌いなのか?無性にイライラするのか?
なぜいつまでも気持ちが晴れないのか??

ある事象に纏わる感情に意識を向けて
何度も「なぜ?」と聞いてみると
自然と「気になってしまう」理由が見えてくるものです。