繊細体質のトリセツ

“繊細人”らしくストレスフリーに生きていくための指南書

自分を追い込まなきゃ気が済まない?!完璧主義者、外向型ギフテッド(HSS)の特徴

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ギフテッド(繊細人)には色々なタイプがいて、繊細な五感と過敏性の両方を持っているタイプ(内向型ギフテッド、HSPもいれば、繊細な五感は持っているけれど過敏性は持っていないタイプ(外向型ギフテッド、HSS)もいます。

外向型ギフテッド(HSS)は内向型ギフテッド(HSP)とは違って、刺激を求めることが大好き。

その理由は、生まれつき報酬系ホルモン(ドーパミン)の分泌が少ないことで「満足感が得られにくい」ことが関係しています。

 外向型ギフテッド(HSS)、ADHDが多動で落ち着きがない理由 

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ビジネスマンや経営者、芸能人など、人前に立ったり、誰かに影響力を与える仕事をしている人には【外向的でアクティブな人が多い】という印象はありませんか?

これはもしかしたら、生まれつき報酬系ホルモン(ドーパミンという幸福ホルモン)の分泌が少ないことが関係しているかもしれません。


報酬系ホルモン(ドーパミン)の分泌が少ない人には「注意力」「持続力」が低く衝動性が高い、ということが明らかになっていますが、それと同時に熱量(体力)が高く、周りの人への影響力が強いという特徴も持っています。

また報酬系ホルモン(ドーパミン)の分泌が少ないということは「満足感が得られにくく、満足するまで自身を追い込む」という傾向が見られる反面、「人よりも高い目標を掲げてそれに突き進むことができる」という長所も持ち合わせています。



自分を追い込む人は他人にも厳しくなりがち

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内向型ギフテッド(HSP)や非ギフテッドにとっては、外向型ギフテッド(HSS)の行動力は憧れでもありますが、それと同時に劣等感や心のザワつきを感じやすい。

その理由は、外向型ギフテッド(HSS)のように自分を追い込んだり、走り続けるほどの熱量(体力)を持ち合わせていないことにあります。


『何をするべきかは分かってる』

だけど、

・体力的に難しい、そんなに動いたら疲れ果ててしまう(体質的な問題)
・現実的に考えて、今がやる時ではない(タイミングの相違)
・自分にはできない。(自分に自信がない、自己肯定感が低い)

という状況が重なっていると、思うように行動できないこともあります。


内向型ギフテッド(HSP)や非ギフテッドが目標に向かって進んでいくには、自分の体質に合った方法で、ある程度時間をかけて、自分自身の心の状態と向き合いながらやっていく必要があるのです。

“何でもできる人”の盲点

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 外向型ギフテッド(HSS)は自分と同じように行動できない人に対して、単に「努力が足りない」「何でこんなに簡単なことができないんだ」と思いがち。

だけど、その人なりのやり方やペースがあるということを理解しないと「無意識に相手を見下す発言」をしてしまうことにもなりかねません。


私が以前ご相談に乗った外向型ギフテッド(HSS)の方もそうですが、わりと自分の発言が人を見下したような発言になっていることに気づいていないことがあります。

「これぐらい簡単ですよ」
「何でできないんですか?」
「これぐらいできますよね?」

このような発言で無意識に人を怒らせてしまっていたり、人を傷つけてしまっている人も中にはいます。

人間関係が上手くいかなかったり、知らないうちに人を傷つけてしまっていたという経験にもし心当たりがあれば、上記のような発言をしていなかったか、もう一度振り返ってみると良いかもしれません。


HSS型HSPは【ネガティブな反応】という波を乗りこなせ!!

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人前に出る人や人に影響力を与えられる人は、知らない間に嫉妬心を買ったり恨まれることがあります。

それは「自己肯定感が低い人」や「自分に自身のない人」を疲れさせてしまうから。

これがいわゆる「ネット疲れ(SNS疲れ)」というものなのですが、意識が高い人やキラキラしている人の発信を見たネガティブな人たちは、心をザワつかせ、嫉妬心や反感を抱きやすくなります。


ただ、だからと言って発言することを恐れる必要はありません。

どうせみんな価値観は違うし、何を言っても真逆の価値観を持っている人は反感を抱くものだから、むしろネガティブな反応はチャンスだと捉えて『どう乗りこなしていくか?』を考えることの方が重要です。


作家の▶︎はぁちゅうさんは、ネガティブな発言を上手く活かしている人としての良い例。

堂々とした生き方や発言は多くの人に影響力を与えている反面、嫉妬心や恨みを買いやすく誹謗中傷もかなり受けていますが、炎上がキッカケで有名人になってしまうほど、実は【反感の波】を上手に乗りこなしている人でもあります。


SNSでの誹謗中傷について


そしてはぁちゅうさんの凄いところは、誹謗中傷だけでなく、どんなネガティブな事象や問題も話のネタやコンテンツ、はぁちゅうさん自身の生き方に変えてしまうということ。


HSS型HSPは繊細さを持ちつつ刺激を求めるタイプなので、無意識に堂々とした発言をすることで反感を買いやすく、それに傷つきやすいところもありますが、反感や誹謗中傷を乗りこなすだけのバイタリティを持っていることは確か。

もしかしたら【周りの反感を自分のスキルアップに活かしていくこと】が、自身への課題として生まれ持った人たちでもあるのかもしれません。

 

【不安型愛着】HSPが依存体質を克服する方法

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私が東京に上京するキッカケも、元はと言えば自立したいからだった。


HSP(極度に繊細な人)の大半は過保護な家庭環境で育っている。

私も漏れなくその部類に入るわけですが、依存体質は根深く、大人になってもしばらくは甘え癖が直りませんでした。

依存体質は「規則正しい生活」を送ることでしか、解決できなかったのです。

  「不安型愛着」であるHSPは、過保護な家庭で育っている?!

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「不安型愛着」とは、不安型愛着障害だとか、不安型愛着スタイルと呼ばれるもの。

不安型愛着の人は、人との距離感が近くなるごとに不安な気持ちが増して、人と自分を比べることで精神的に不安定になったり、自分に自信が持てなくなったり、人の意見にばかり流されて、その結果誰かに依存してしまう、ということがあります。


私が相談を受けてきたHSPの方も、大半が過保護な家庭で育っている人ばかりでした。

(ちなみに「過保護な家庭で育っている」というとあまり良いイメージはありませんが、別の見方をすれば親が何でもしてくれる、恵まれた環境で育っているということでもあります。)


HSPの依存性は、そんな家庭環境で育てられたからこそ、あるようなもの。

人に甘えたり、誰かの意見に流されてしまったり、誰かに何かをやってもらえることで(無意識的に)責任逃れをしてしまう、なんてことがあれば、それは成長していく過程で不安型愛着(スタイル)が形成されていたからなのです。


「自分に自信がない」からこそ、依存してしまう?! 

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なぜHSPや不安型愛着の人は、人の意見に流されたり、依存してしまうのでしょうか??


それは「自分に自信がない」から。

・私は〜がしたい
・私は○○だと思う
・その意見に対して、私はこう思う

みたいな考えがないからこそ、誰かの考えを鵜呑みにしたり、人の意見に流されてしまうのです。


私の学生時代は本当にこれが酷くて「自分」というのが全くなく、意見を求められても自分の意見を言うことが出来ませんでした。

それは今思い返してみれば「親の言うことを聞くのは良いこと」「親の期待に応えなければいけない」「人の意見を尊重すれば何もかもが上手くいく」と思い込んでいたからなのですが、

これらは全て過保護な家庭環境で育てられてきたことや、自分の意見を伝える習慣がなかったことが本当の理由でした。


「自分の意見を人に伝える」というのは、とても重要なこと。

なぜなら自分の考えていることを人に伝えることによって、「自分とは何か」を実感することができるからでもあります。


人は自分の考えがない状態では、自分軸(自分らしさ)を持つことも、自分に自信をつけることもできません。

人に依存せず、自分に自信を持つためには「自分の意見を人に伝える」ことで『自分自身の考えをしっかり自覚する』ことが大切だったのです。


依存体質を克服する習慣

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依存体質を克服するには「自立(自律)する」行動をとるのが最も効果的。

ヒーラーや占い師、それを頼る人の中にも依存的な人がとても多いのですが、瞑想、ヨガ、お守りを持ったり神社(パワースポット)巡りをするということにばかり気をとられて、現実的には何も変わっていないという人が本当に多いの。


精神医療の業界では「行動」という形で現状を変えたり、自分の考えを再認識すること認知行動療法と言いますが、自分の力で立てるようになる(自立する)ためにはこれが必要です。


例えば、寝たりゴロゴロしたりで「休み」がちな人の「やる気が出ない」「何もしたくない」を解決するには、まずは『起きて着替える』そして『ご飯を食べる』ということから始めます。


↑これらが当たり前にできている人からしたら

「何それ?普通のことじゃない??」

とビックリしてしまうことかもしれませんが、依存的な人はいつまでも布団を被ったままだったり、休みだからと1日パジャマで過ごしてしたり、朝ごはんを食べていなかったりするもの。

一般の人にとってはごく当たり前のことを「当たり前」にできるようにすることが、依存体質を変えるための最も重要な習慣なんです。



ちなみに私がビジネス漬けで売り上げも立たず女を捨てていた頃は(笑)家事も掃除もせず、お風呂はシャワーで済ませることも多く、起きる時間が自由だからと昼頃まで寝てばかりいました。

それが今では休みの日でも8時までには起きて、着替えや食事を済ませ、家事や掃除、料理を毎日するようになりましたが、生活習慣が乱れていたあの頃と比べると、だいぶ今の方が精神的にも体力的にも安定しているという実感があります。


『身体は資本』と言って、多くの経営者やビジネスマンは生活習慣や睡眠、食事を大事にしていますが、今ならその重要性が痛いほどよくわかります。



そして、それと自分に自信が持てない人にとっておきの習慣があります^^


それは「自分の気持ちに素直になる」というもの。


人の意見を聞く癖がついていたり、自分の気持ちに我慢ばかりしていると、ここぞ!という時に自分の本当の考えがわからなくなってしまうもの。

そもそも「なぜ自分の考えが分からなくなってしまうのか?」というと、周りばかりを見すぎて常識という考え方に囚われてしまうからなの。


あまり空気を読まなすぎる(KY)のも良くないですが、時には自分の「あーしたい!」「こーしたい!」を言わないとストレスが溜まってしまいます。


「〜したい!」
「○○もやってみよう!!」

という前向きな考えは、後に自分への自信に繋がります。

このように気持ちに抑揚(変化)をつけることが、依存心から抜け出すためには大切なことなのかもしれません。

ツインソウルは、なぜ傷ついても惹かれ合う??回避型と不安型が運命に突き動かされる理由

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自分にとっての運命の人、唯一無二の存在をツインソウルと言いますが、

運命の糸で結ばれているからと言って必ず今世で結ばれるとも限らず、仮に結ばれたとしても結婚しない人や、運命の人と分かっていながら別の人を伴侶とする人もいるようです。

ツインソウルに出会える確率は宝くじの1等が当たるよりも低いという説もありますが、出会ったら出会ったで苦労が絶えず、身も心も引き裂かれそうな思いになる人が大半。


ちなみに私が今付き合っている彼もツインソウルなのですが、こんなに悩まされたり、ストレスを抱えるばかりの恋愛をするのは生まれて初めてです。


なんでこんなに辛いのに彼が良いのだろう。
どうして喧嘩する度に別れようって言っても、素直に別れられないんだろう・・。


そんなことを思いながら、何度も引き合わされてしまうこの関係の正体は何なのかを考え続けたら、なんと「回避型」と「不安型」の愛着スタイルが関係していることが明らかになりました。

回避型と不安型は鏡の関係だからこそ惹かれ合う?!

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ツインソウルは自分と同じものと違うものを持った鏡のような関係だと言われていますが、これは回避型と不安型の愛着スタイルを持っている人同士のことでもありました。


回避型と不安型は、一般的には回避型愛着障害、不安型愛着障害とも言われていますが、▶︎異性の心を上手に透視する方法によれば、愛情が十分に与えられなかったり、厳しいしつけを受けて育ってきた人は回避型に、過保護な家庭でムラのある愛情を受けて育ってきた人は不安型に育つ傾向があるのだとか。

異性の心を上手に透視する方法

異性の心を上手に透視する方法

 

 
回避型は人を信じることができなかったり、自分に自信が持てない、どんなに努力を重ねても満足することができない、という人が多い。

逆に不安型は愛情深く人との関わりを大切にするのですが、依存心が強く精神的に不安定になりやすいのが特徴です。


それゆえに、回避型は唯一の安全基地(安心できる場所)であり、愛情深い不安型に惹かれ、不安型は自立心が強いのにどこか自分に自信がなく影のある回避型を守りたいと思う。


お互いのニーズがこんなに満たされる人がいないからこそ(ましてやバッチリ相性が合ってしまうツインソウルなら尚更!)、一度出会ってしまったら後戻りができないくらいに惹かれあってしまうのです。


ツインソウルが抱える、安心感とストレスのジレンマ

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結ばれたツインソウルは、安心感とストレスというジレンマに悩まされます。


価値観や考え方が自分と似ている上に、相手はこの上ない唯一の理解者となる人。

そんな相手と思いが通じ合っているのだから、お互いを愛し合っているということに対する安心感は計り知れません。


ただ自分にはない部分も同時に持ち合わせている相手でもあるため、自分に対する劣等感が強ければ強いほど「(自分は)いつかは捨てられてしまうかもしれない」「相手が凄い人すぎて一緒には居られない」「自分の嫌いな部分ばかりが目立って耐えられない・・。」という状態にもなりやすい。


さらに回避型は不安なこと、問題が起こった際に一人になって自分で問題を解決しようとし、不安型は相手に頼りすぎたり、精神的に依存しやすいところがあります。

そうなると「一人になりたいのに自由な時間が持てない」「側にいて欲しいのに肝心な時に一緒にいてくれない」というストレスがお互いの関係を悪くしてしまうの。


好きなのに一筋縄にはいかない恋愛に悩まされるのが、ツインソウルの関係性なのです。


神様は唯一無二の関係を引き合わせる?!

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これは「本能に従って生きている人」だけに限る話かもしれませんが、運命の人(ツインソウル)と出会ってしまった以上は、何があっても運命に繋ぎとめられる経験をします。


例えば、

「彼から連絡が来ない・・。もう別の人にした方が良いのかも。。」と思っていたタイミングで彼から連絡が来てワダカマリが解消されたり、

仕事ばかりにかまけていれば、やたら彼女(彼氏)の名前を目にしたり、同じ名前の人や同じ共通点を持った人と知り合う、なんてことが起こる。


私も彼を諦めようか友達に相談していた矢先、彼が好きだと言っていた曲が流れ出したり「結婚」に関するキーワードばかり目にすることがあって、その友達にも


「怖い、怖い。すぐ側に彼がいるよ!!」

と、スピリチュアルめいたことを言われたことがあります。

※ちなみに数日後、霊能力のある友人に相談したら「あなたを纏ってる旦那エネルギーが何なのか気になってたんだけど、これは彼だったのね!困った時はいつもあなたを守ってくれてるよ。」と守護霊だか守り神が憑いてるみたいなことを言われることもあります。笑


結ばれることを心から望んでいるツインソウルは、偶然とは思えない出来事(シンクロニシティ)と遭遇しますが、これも神様が二人を引き合わせようとしているからなのかもしれません。


それでも別れる人と最終的に結ばれる人の違い

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ツインソウルの運命についてですが、「必ずしも二人が結ばれるとは限らない(必ずしも今世で結ばれることをゴールにしていない)」ということがあらゆる本に書かれています。

これに関しては、私もそうなんじゃないかって思ってる。

なぜなら、ツインソウルと歩む人生が、その人にとっての幸せとは限らないから。


冒頭でも話したように、ツインソウルは回避型と不安型のカップルであることがほとんど。

お互いの気持ちを受け入れ合っていて、愛し合っているのに、自分と正反対の考えや行動をとるパートナーに対して不安な気持ちやストレスを持ち続けるのは苦痛でしかありません。


しかも、過去の経験からくる心の傷が深ければ深いほど、相手を受け入れたり、素直に愛情を注ぐことが難しくなります。

まずは自分の心を十分に癒して、相手を思いやれる段階へと進んで初めて本来のカップルとしてのステージに上がることができます。


普通のカップル(愛着スタイルで言う、安定型の人たち)にとっては簡単なことでも、回避型と不安型のツインソウルカップルにおいては物凄く大変なこと。

だからこそ、自分の人生をどう歩んでいきたいか?と常に向き合いつつ、心の傷を癒しながら進んでいくしかないのです。


その上でどうしてもツインソウルのパートナーと結ばれることを望むのであれば、やはりお互いを想い合うこと。

そして、いかに素直に向き合えるかが大切なんです。




【関連記事】

【もしかして、愛着障害??】何をやっても自信が持てない人の特徴

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自分に自信が持てない人たちの多くは、親の十分な愛情を受取れていなかったり、愛情を誤った形で受け取っていたりする。

今まで繊細人(ギフテッド)の話を聞く限りでも、機能不全家族と言われる環境下で育ってきた人ばかり。

精神科医であり、作家でもある岡田尊司さんの本にも不安型愛着障害や回避型愛着障害の話が出てきますが、このような人たちはたとえ誰かに愛されたり、大切にされていたとしても「愛されている」「大切にされている」という自覚がありません。

これは、どんなに努力しても、どんなに成果を出していても自分に自信が持てない人たちに共通していることでもあります。

自分に自信が持てない、不安型と回避型の特徴 

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岡田尊司さんは愛着障害(愛情を上手に受け取れず愛着に歪みがある状態)をいくつかに分類していますが、今回は不安型愛着障害(以後、不安型)、回避型愛着障害(以後、回避型)の2つについて話をしていきますね!



ちなみに私はこれで言う「不安型」になりますが、不安型の人たちは主に、過保護な家庭で育った人が多く、依存的な傾向があります。

親が何でもしてくれるからこそ、常に人に甘えたり、頼り続けるという状態が癖付いてしまうの。

私は学生時代、人に物を借りたり、ノートを写させてもらったりして「これぐらい自分でやりなよ」と友達に怒られることがありましたが、今思えばこの依存傾向は不安型からくるものだと思っています。



依存傾向の強い不安型は「人は支えあって生きていくものだ」という価値観を持っているがゆえに、誰かの心の声や感情に敏感になっていたり、誰かの期待に応えようという意識が常にあります。

「人のために何かをしたい」という博愛主義はとても素晴らしい長所でもあるのですが、愛着に歪みが生じていると「過保護」「余計なお世話」になることもある。

そうなると「人の力になれなかった」という後悔や悲しみ、「こうするべきだったのに!」という個人のエゴ(思い込み)に対する怒りが湧いてくることもあります。


また、不安型の人たちは親の過剰な心配や尽くし型の愛情表現を、窮屈で自由がないものに感じてしまうこともある。

過保護な親は心配がゆえに先回りして注意をしたり、助言をしたりしますが「親の敷いたレールは進みたくない!」と常に心の中で不満を抱えているのも、不安型の特徴です。




ちなみに「回避型」は不安型とは違い、無関心に近い接し方をする親や厳しい家庭環境で育ってられた傾向が強い。

どんなに勉強を頑張っても親の反応が乏しく、褒められるどころか「まだ努力できるだろ!」と怒られる、抱きしめられたり褒められるという愛情表現を受けて育ってきていないというもの特徴です。


自分が唯一信頼している母親がこのような接し方をしていると、それがたとえ「可愛い子には旅をさせよ」という考え方を元にした教育、しつけであったとしても子供には届いていない可能性があります。

回避性パーソナリティ、回避型愛着障害と言われる人は親の愛情を信じることができなかったがために、人を信じることができず人を頼れなかったり、自分一人で問題を解決しようと思うところがあります。


ですが、人は自分一人で生きていくことはできません。

何か自分にできないことがあれば、誰かできる人にお願いしたり、人に助けてもらうことで問題や悩みを解決していくのが通常ですが、回避型は人を頼ることができないため、問題から目を背けたり、問題そのものを投げ出すことで問題をなかったことにしようとするのも特徴です。


機能不全家族愛着障害の関係性 

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愛着に歪みがある親と、その元で育てられた子供は機能不全家族と呼ばれています。

機能不全家族」なんて言うとだいぶ大げさな響きになりますが、過保護な家系、もしくは厳しい教育の家系で育ってきた人の殆どがこの傾向にあり、愛着の歪みによって人間関係に悩まされたり、人を信じることができなくて自分の殻に閉じこもってしまうことも多々あります。


また過保護な親は過保護な親に育てられ、厳しい教育をする親は厳しい教育の元で育った経緯もあり、その際に形成された愛着の歪みは次の世代へと連鎖していたりもします。

親が「大事に育てたい」「しっかりした大人に育って欲しい」という思いで育てていたとしても、「過保護」「厳しい教育」という形で子供の自由を奪っていた場合(もしくは不自由、愛されていないと子供が受け取った場合)愛着に歪みが発生するようになっているのです。



愛着の歪みを治す方法

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愛着の歪みの連鎖を改善する方法としてまずやるべきことは、自分自身の愛着の歪みを改善すること。

それは「自分自身がどう愛情を受け止めているのか?」が、自分の子供を産み育てることに大きな影響を及ぼすからです。


先ほどもお伝えしたように、過保護な家庭で育ってきた人は過保護な育て方を、厳しい教育を受けてきた人は厳しい教育を子供にしようとするのが人。

DVや離婚が繰り返されるのも、愛情に対する認識(考え方や受け取り方)や愛情の歪みが原因だと考えられますが、これらも全て解決する方法は悩んでいる本人が、自分の感情や自分が抱えている愛情の歪みと向き合うことしかありません。



じゃぁ、どうやって向き合っていけば良いのか??



私の場合、まずは自分の抱えているトラウマや恋愛の在り方を振り返るところから始めました。


結果、デートで奢ってもらうのが苦手で、いつも割り勘か自分が多くお金を払うのは「愛情の受け取りベタ」だったからであることや、その原因が「自分への自信の無さ」「自分の価値を低く見積もっていたこと」にあることが分かりました。

さらに掘り下げていくと、他人の期待に応えることが自分の生きがいになっていたが、自分のことについてはあまりよく分かっていなかったこと、自分を知らないがゆえに隣の芝(他の人)ばかりがよく見えて、いつも自分に劣等感を感じたり自信が持てなかったということに気づきました。



またこれまでの家族との在り方を振り返ったり、親の立場に立って考えてみるというのも効果的でした。


「自分はなぜ心配ばかりされるのか?」
 →親は何が心配なのか?

「なぜ好きなことをやらせてもらえないのか?」
 →親は何を期待していたのか?

「なぜ親を怒らせてばかりいたのか??」
 →親は何に対して怒っていたのか?


親の目線に立った時(子供が可愛いからこそ)「外の世界には行かせたくない」「危険があれば先に知らせてあげたい」「危険なところに行ってしまうのが心配」という思いがあることに気づいたのです。

実際に大人になった今、「お前が心配なんだよ」「元気にやっているのか」「たまには家に帰って来いよ」という言葉を聞くと、そこには愛情があることが痛いほど伝わってきます。


ギフテッド(繊細人)の家系は繊細な感情を持っているがゆえに、社会のストレスや人間関係によるストレスを敏感に感じ取りやすい。

自分の心に余裕がなかったり、自分の心をケアする前に子育てをしなければならない状況に立たされると、十分な愛情を正しい形で伝えることができなくなってしまうのです。


また受け取る側もギフテッドであれば、親の愛情よりも先にイライラした感情やストレスを受け取ってしまう。

不安型は親の期待に応えようとすることで、回避型は親に気を使うことで問題を解決しようとするのがその典型です。


このような背景を理解するだけでも、だいぶ不安な心や相手を疑う気持ちは癒されるもの。

親の想いを理解しようとすること、自分の心の傷を癒すことが、正しい愛着形成に繋がるんじゃないかなって思います。




⭐️関連書籍⭐️

 

 

アスペルガーは感謝の気持ちがない?大人の発達障害、隠れアスペルガー(HSP)が感謝できない本当の理由

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人に何かをしてもらったり、何かを貰った時には必ず感謝するものだという風習が日本にはあるけれど、

それが相手にとっては善意であっても、こちらにはありがた迷惑になることもある。


そんな時に

「中途半端に感謝の気持ちを伝えるものじゃない」
「本当の気持ちを伝えて気を遣わせないのが礼儀なのでは?」

と思うのがギフテッド(アスペルガーなどの繊細人)。

「ありがとうが言えない」のではなく「ありがとうを敢えて言わない」のです。


じゃぁ、ギフテッドは全く人に感謝をしていないのか?と言えば、そういう訳ではありません。

風習による「建前の感謝」「挨拶代わりの感謝」「おまじないの感謝」など、感謝の形が多様化していることがギフテッドの心を惑わしている理由だと思うの。

ギフテッド(繊細人)は感謝するのが苦手??

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アスペルガーは感謝することができない、「ありがとう」が言えないということはよく言われています。

ですが、本当に感謝の気持ちがないのか?と言ったらそうではないし、「ありがとう」が言えないのではなく『ありがとうを敢えて言わない」のではないかと私は思うの。


そもそも、ギフテッド(繊細人)は建前で行われる事に対して価値を感じません。

自分の本音に正直に生きることしかできないから、そもそも『ありがた迷惑だなぁ』と思いながら何かを受け取ったり、感謝の気持ちを伝えることがないの。


まぁ、古いしきたりや常識をベースに考えたら、単なる「非常識人」にしかならないと思うし、毎回こういった態度でいても人間関係が上手くいかないような気もするのですが、

これも本音で生きている人(ギフテッド)同士になると、なぜか上手いこと意思疎通が成り立ってしまうんですね。笑


それは多分、そこに「常識」というものがなく、それぞれが自由でいていいという思いがあるから。

本人同士が自由であれば、与えられたものをそのまま受け取るのも自由だし、断るのも自由。

「断られたら次からあげなければ良いだけの話」と分かっているから、後腐れなくまた程よい距離感で人間関係を築くことができるのです。



サプライズが嫌いな人や、誕生日や送別会、歓迎会などで祝ってもらうのが苦手な人があなたの周りにもいませんか?

もしかしたら、このブログを読んでいるあなた自身が苦手だったりするかもしれませんね。


ギフテッド(特にHSPのように刺激に弱い人)は、ビックリすることや驚かされること、「相手の期待に答えなきゃいけない」と無意識に頭を働かせることでさえもストレスに感じるもの。

また嬉しい気持ちがあってもそれを上手く表現できなかったり、「常識的に何をするべきなのか?」を考えるのが面倒ということもあり、サプライズやプレゼントを好まない人もいます。


そういう人は中途半端な気持ちで感謝の気持ちを伝えるべきではない(中途半端に伝えるくらいならいっそのこと最初から断りを入れておいた方がマシ)という思いからも、

敢えて感謝の気持ちを伝えず素直な自分の思いを伝えることで、結果的に相手を悲しませてしまったり空気が読めないような態度をとってしまうことがあるの。


本当の感謝の意味

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「嬉しい」と「感謝」はコインの裏表のようなもの。

 
このようなことが「自分好き」な女ほど、愛されるという本に書かれてあったのですが、これを読んで「感謝」という気持ちの謎が解けました。


本来の感謝の気持ちとは、まさに嬉しかった出来事に対して湧いてくる感情のこと。

ですが日本には古くからのしきたりや常識というものがあって「いただいたもの、誰かにしてもらったことには必ず感謝するものだ」といった教えが広まっているせいか

「嬉しくないもの」「ありがた迷惑なもの」に対しても感謝するもの、というズレた考えまで浸透するようになりました。


また(自己啓発的な風習で)メッセージや手紙にやたら感謝という言葉を並べてみたり、自己暗示やおまじないとして感謝という言葉を使うようにもなりました。

このように「感謝」という言葉が多様化されているからこそ、感謝の在り方に疑問を抱く人が増えているんじゃないかなって思います。



ちなみに「嬉しい」と「感謝」は表裏一体だという話をしましたが、

「嬉しい気持ちになれば自然と感謝の気持ちが湧いてくる」のであれば、「感謝しようと敢えて何かをする必要はない」ということ。


(欲しくないものでも)人から貰ったから、とお返しする必要もないし、相手が譲ってくれると言うものでも自分が欲しくなければ断ったっていい。

その代わり、自分を喜ばせるものに目を向けたり、身の回りの物や身近な人、何より自分自身を大切にして嬉しい気持ちで心をいっぱいにすれば感謝の気持ちはいくらでも湧いてくる。

ギフテッドにとっては、これが一番自然な感謝の仕方なんじゃないかなって思います。


「建前の感謝」の代わりに「適材適所」という考え方を取り入れる

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2:8の法則(パレートの法則をご存知でしょうか?

働きアリの中から2割の働かないアリを除いても、また全体の2割のアリが働かなくなるということからも働きアリの法則と呼ばれていたりしますが、

世の中の全てはこの2:8の法則から成り立っているので、適材適所という考え方を頭の中に置いておけば無理して気遣いする必要がないことに気づけるかもしれません。


例えば親戚の集まりでお茶汲みをするというのも、本来であれば下っ端がやるとか、出迎えた人がやるべきものという考え方がありますが、

「お茶は欲しい人が自由に飲めばいい」というスタンスでテーブルの上にポットと急須と湯飲みを置いておくと、

お茶を汲むのが好きな人やお茶汲みが向いている人が積極的に動くようになるんです。


これは何に置き換えて考えてみても、必ず向いている人や好きな人が積極的に動いたり、人に任されたりすることで2:8の法則通りの結果が出るようになっています。


逆に言えば、自分が無理して役割を担えば、それが好きな人の仕事を奪うことにも成り得るということ。


だから周りの空気が読めないことに対して罪悪感を感じたり、自分が嫌になる必要なんてないんです^^



ちなみに私の場合、HSPゆえに周りの空気に飲まれすぎて、この前の葬儀では良い子ちゃんモード全開になりました。笑


HSPは自分でも知らない間に周りに合わせてしまうというのが難点なのですが、親戚・家族と一緒の時間を過ごしてみて、改めて距離を取る必要があることを実感。笑






ちなみにこんなつぶやきもしてみたんだけど、賛否両論で色んなコメントをいただきました。


「精神病は存在しない」「病院ビジネスによって薬が患者を増やした」そんな話が色んなところで知られるようになってきたけれど、

看護学校時代に精神病院に実習に行った時も「なんでこんなに普通の人たちを隔離してしまうのだろう」

「こんなに沢山の薬を飲ませているからおかしくなっちゃうんじゃない??」って学生ながらに思っていました。


これからも発達障害とか精神障害とか、〜病みたいな考え方じゃなくて「ギフテッド(繊細な人、繊細さを強みにできる人)」として、

もっと多くの人に個性を引き出す方法を伝えていきたいなって思う。



Hさんからはこんな素敵なメッセージをいただきました⭐️⭐️

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とても励みになります(;口;)ありがとうございました❤️





【オススメの本】

 これ読んで衝撃だった!!
自分を好きになるってこういうことなんだって再確認できます^^

「自分好き」な女ほど、愛される

「自分好き」な女ほど、愛される