何か悩む度に「細かいことばかり気にしすぎだ」「そんなの気持ちの問題だ」と言われることがあったけれど、これはHSPにとって拷問でしかありません。
(人の感情が確かに伝わってくるから)人よりストレスを抱えている訳だし、どんなに気合を入れても弱気な自分がぶり返されるから、再び鬱々してしまうの。
ちなみにこの鬱々しちゃう感じは、家庭環境(機能不全家族という在り方)にも問題があったということをご存知でしたか?
子供の頃から大人びていた人たち(アダルトチルドレン)は、親の期待に応える生き方をしていたり、
自分を追い込んで無理をしてみたり、親の言いなりになって控えめな生活を送ることばかりで「本当の自分を知らない」という人は少なくありません。
繊細人が生きづらい理由は遺伝ばかりじゃない?!
繊細な人はS型遺伝子という不安遺伝子を持っているということは以前のブログでもお伝えしましたが、
遺伝子ばかりでなく、繊細な親が育てる家庭環境も生きづらさの原因になっているということをご存知でしょうか?
最近では子供目線で見ても不完全な家族(DVが起こっていたり、愛情が上手く伝わっていない家族など)を「機能不全家族」と呼ぶそうですが、
その環境で育っている子供は必然的に「アダルトチルドレン(大人よりも大人びた子供)」として育っていくのだそうです。
自立しきれていない親に対しては親の期待に応えようと努力してみたり、甘えたり弱音を吐く代わりにしっかり者でいようとし、
DVの親に対しては反抗することができずに親の言いなりになっていたり、人間関係にトラウマを抱えるようになったり、大人になっても自分に自信が持てずにいる人もいます。
繊細な人の中でも癖のある人ばかりを好きになったり、恋愛をしても長続きしない人が多いのは、これが理由でもあります。
繊細な人たちの大半は「機能不全家族」の中で育っています。
— Natsumi🌟繊細体質を才能に変える人 (@Giftproducer723) 2019年1月4日
機能不全家族で育つと最終的にアダルトチルドレン(AC)になるそうですが、その割合は日本人の8割以上を占めるのだとか🙄
もはや病気とかのレベルじゃない。。
ちなみに親がDVだったり、愛情表現が下手だったり、逆に過保護でもアダルトチルドレンになるらしい。
— Natsumi🌟繊細体質を才能に変える人 (@Giftproducer723) 2019年1月4日
アダルトチルドレンっていうのは、大人よりも大人な子供のことを言いますが、
「偉ぶるだけで全然しっかりしてないじゃん」
なんて冷めた目をして大人を見ていた経験があれば、間違いなくそう。
アダルトチルドレンの特徴
今の話から「私もアダルトチルドレンかもしれない・・。」と思った人もいるのではないでしょうか?
実は、日本人の8割以上がアダルトチルドレンなのだとか。
アダルトチルドレンは病気ではないようなのですが、これまでの時代背景や日本人の性質がこれに関係しているんじゃないかなと、私は感じています。
ちなみに下の項目に1つでも当てはまるものがあれば、アダルトチルドレンの可能性があるとのこと。
多分私のブログを読んでいる人なら、ほぼ全員が何かしらに当てはまるのではないでしょうか。
- いつも何かが足りなかったり、寂しさや虚しさを感じる
- 愛情に飢えている
- ちょっとしたことで自信を失ってしまう
- 罪悪感をよく感じる
- 安心することができる時間・場所にも関わらず、心から安心することが出来ない
- 常にモヤモヤを抱えている、時には自分を自分で攻める
- 自分を必要としてくれる人がいなくなると不安になる
- 怒鳴り声や物音に過剰にすくみあがってしまう
- 人から嫌われることを強く恐れている
- 自分自身の存在意義がわらないで悲しくなった事がある
- 虐待を受けていた
- 根強い怒りがある
- 深い自己嫌悪に陥る
- 何をやっても途中で終わってしまうことが多い
人口の8割以上。生きづらさを抱えるアダルトチルドレンとは - ラクリバより
ちなみにアダルトチルドレンは下の5つのタイプに分かれています。
【1】ヒーロー
親の期待に応え、勉強やスポーツなどを頑張るタイプです。しっかり者で優秀ですが、完全主義になりやすいです。
長男、長女など兄弟、姉妹でも上の子がヒーロータイプには多いかもしれません。
私がまさにこのタイプで、親を喜ばせようと勉強や宿題は常に頑張る子供でした。
その反面「できなかったら嫌われるかもしれない」と思い込んでいたり、何か失敗したら「失敗したのは自分がダメだからだ」と必要以上に自分を責めることもありました。
自分を認めることができず自己肯定感が低いからこそ、大人になった今でも自分に自信が持てない人は少なくありません。
【2】スケープゴート
ヒーローとは真逆の、問題児タイプです。非行や家庭内暴力などのさまざまな問題を起こし、反社会的な態度をとります。
親の愛情を上手く感じ取ることができずに反抗的になってしまうのがこのタイプ。
私の妹はこのタイプで、反抗期に警察沙汰になって親を困らせることがあったり、
もっと小さかった時には「私のことは好きじゃないんだ」「私とお姉ちゃん、どっちが好きなの?」と母に聞いてばかりいたのを、未だに覚えています。
今思えばこれが妹なりの気の引き方、愛情の確かめ方だったのかもしれません。
【3】ロストチャイルド
存在感を消し、目立たないように過ごすことで、家庭からの刺激から身を守るタイプです。
無口で感情を表に出さず、「何を考えているか分からない」と周囲の人に感じさせます。
これは自閉症、軽度の自閉傾向あり(隠れアスペルガー)と言われる人に多いのですが、表情の変化があまりなく、クールに見られがちなのがこのタイプ。
DVを受けたり親の言いなりになることが多く、心を閉ざしてしまうことが習慣づいていると、いざ人と関わる際にどのように振る舞えば良いのか分からないことがあります。
また深い人間関係を築いていく際に、閉ざしてきた心を開くことに対して恐怖心を抱いていたりもします。
周りの人に何を考えているのか分からない人、ミステリアスな人だと受け止められやすいのはそれが理由です。
恋愛をしても好きなのに嫌いなフリをしてしまったり、相手の気持ちを試すようなことをしてしまう「好き避けタイプ」はロストチャイルドに多いのかもしれません。
【4】ピエロ
家庭を明るくするために冗談を言ったり、ひょうきんな振舞いをするタイプです。
相手が不機嫌だったり無口だったりすると、必要以上に気を使って疲れてしまいます。
HSP(極度に繊細な人)はこれに当てはまる人も多いのではないでしょうか。
人の気持ちや場の空気感を感じることができるから、自分の気持ちに無理をしてでも人を喜ばせたり、元気にさせようと明るく振る舞うことができてしまうのがこのタイプ。
「親を元気にさせてあげたい」「嫌な空気にならないように、私が頑張らないと!」
と親の顔色を見ることが癖付いているアダルトチルドレンは、必要以上に気を使って振る舞おうとするところがあります。
【5】ケアテイカー
子どもの頃から、弱い親を支え、弟や妹の面倒を見てきたタイプです。優しい性格で、困っている人を放っておけず、あれこれ世話を焼こうとします。人の役に立つことで、自分の価値を見出そうとするからです。
私の周りにはあまりいないタイプですが、
親が依存的だったり自立していなかったりすると、親の役割を果たそうと子供がしっかり者になっていくのがこのタイプなのかなって思います。
一見何の問題も無さそうなのですが、人に気を使いすぎて自分ばかりが我慢してしまったり、悩みを人に相談できなくなってしまうところがあります。
【引用文献】
生きづらさの正体はアダルトチルドレン。その根本原因を解消し、楽な生き方を手に入れる。30分で読めるシリーズ
- 作者: 梅岡幸子,MBビジネス研究班
- 出版社/メーカー: まんがびと
- 発売日: 2017/09/08
- メディア: Kindle版
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アダルトチルドレンの使命
アダルトチルドレンが日本人の8割を占めているだなんて、本当に驚きですよね!
私はこれに対して、病気とかそういうネガティブな考えは全く持っていなくて、むしろそうなっている事に何かしらの意味があるんじゃないかなって感じています。
ちなみに「インディゴチルドレン(藍色の魂を持った人)」という言葉がありますが、その意味を調べてみるとアダルトチルドレンに関連した話がいくつか出てきます。
●インディゴ・チルドレンの特徴としては・・・・・
自分の感情や情熱を内側にしまうことができない、
強い意志を持つインディゴ・チルドレンは、尊厳を持って生まれてきました。
また年齢に関係なく、何でも見通しているような、大人びた気質、そして発言をします。
家族や学校、そして友達に理解されないことから傷つき、その感情を爆発させるか、
自分のフィーリングを飲み込んで、心の内側へと自分を閉じ込めてゆきます。
とても敏感なインディゴ チルドレンは、周りの人々の感情を繊細に感知します。・・・
インディゴ・チルドレンとクリスタル・チルドレン、レインボー・チルドレンについて | ☆運命の輪を回す☆ TRiNiTY-iN(トリニティイン)公式ブログより
インディゴチルドレンは、戦争という時代を経て競争社会で苦しむ人たちの心を癒すために生まれてきた人たち。
古い時代から新しい時代へ橋渡しをする大事な役目を担っているのが、インディゴチルドレンなのです。
もちろんアダルトチルドレン、インディゴチルドレンはとにかく生きづらいし、今の苦しみから解放されたい!!と思う人も沢山いるかもしれません。
ところが、この経験にもちゃんと意味があって、
これまでに繊細人ならではの辛く悲しい経験してきたからこそ、人の痛みや辛い気持ちを理解し、人に優しくすることができるのです。
これは繊細な人でなければ、そして機能不全家族の中に生まれてこなければ経験できなかったこと。
痛みを経験していない人には、人の気持ちを理解したり、辛い経験をしている人を救うことができません。
その役割を唯一果たせるのが、アダルトチルドレンやインディゴチルドレンなんじゃないかなって感じています。
生きづらさを克服する方法
戦争を終え、競争社会も幕を閉じようとしている今、争い事に疲れた心を癒すのがアダルトチルドレンであり、インディゴチルドレンである私たちの役目。
繊細さゆえに辛い経験をしてきて「本当の愛」の在り方を学んできた分、それを人に伝えていくのが私たちのやるべきことなのです。
私たちのように極度に繊細な人たちが生きづらさを克服する唯一の方法。
それは、
“自分の使命や役割を知り、世の中に活かしていくこと。”
これに尽きます。
実際に今までの経験を振り返ってみてください。
あなたが一番やる気が出た時はどんな時ですか?
おそらく誰かを笑顔にしたり、困った人を手助けしたり、悩み相談に乗っていた時なのではないでしょうか??
そう、アダルトチルドレンやインディゴチルドレンにとっての幸せは、
『人を幸せにすること』だったのです。
どんなに人に傷つけられ、嫌な想いを経験していても
「それでも誰かの力になりたい」と心から思えることこそが、最も素晴らしいことなの。
だけど自分の心の癒し方が分からなければ、誰かを助けようとしても共倒れになってしまうし、誰かを励まそうと思っていても心から応援することができません。
人を助けるためには、まずは自分が元気でいて、人を癒したり、元気や勇気を与えられる存在である必要があります。
自分にとっての幸せとは何なのか?
自分が何をした時に、人を幸せにできるのか?
これを深く理解しておきましょう。
【オススメの本】