自分の短所が受け入れきれずに
何かある度に言い訳をするようでは、自分が可哀想。
私も自分を嫌いで嫌いで
仕方がなかったこともあったけど、
本当は自分の短所が長所だったことに
気づいていないだけだった。
でも、要領が悪い自分でも前に進み続けたら
要領が良い人よりも凄い世界が見えてきて驚いた。
今はそんな自分も悪くないよね、なんて
思えるようにもなったんです。
大人のアスペルガーにも多い、要領が悪いと言われる人の特徴
興味があることしか頭に入らない
何かやる上で効率良く、要領良くできる人もいれば
人より時間がかかったり上手くいかない人もいる。
特に繊細な人たちは
興味のあることにしか意識が向かないので
自分にとって「今は必要がないもの」と
判断したものに対しては
とことん無関心になります。
私なんて、人の名前を覚えることが
上手くできないんだけど(笑)
これはその人自身に興味がないからというよりも
「名前」というものをそんなに重要なものだと
認識していないからだったりする。
まぁ、こんなことを人に話したところで
ただの言い訳だとか、理由を付けて誤魔化してる
とかって思われるのかもしれないけど、
そう思われても仕方がないなと
開き直っている自分がいたりもするんですよね。
で、繊細な人というのは
そんな風に興味があることにしか
真っ直ぐ意識を向けることができないので
興味がないことに関しては
とことん不器用で習得するまでに時間がかかります。
社会人になってから大人のアスペルガーだって
発覚する人なんかはきっと
仕事が覚えられなくて苦労をしてきた経験があるかもしれません。
五感が冴えているせいで周りのことが気になってしまう
仕事をしていても上の空になってしまったり
自分の仕事に集中できないのは
鋭い五感によって音や光、周りの声や情報を
必要以上に拾ってしまうからでもあります。
「こんなミスをするのは君ぐらいだぞ!」
「どうすれば早く仕事が終わらせられるの??」
こんな言葉を上司や先輩から言われて
自分は仕事ができない人間なんじゃないかと思って
落ち込んでしまうことが度々あります。
でも、それは環境の変化に敏感な感性によるものだし
本人は何も悪くはありません。
もし、自分のことに集中できないなと思うのなら
それはギフテッド特有の繊細さが関係しているのです。
強いこだわりで輪を乱してしまう
ギフテッドは頑固でこだわりが強く
とっても真面目な人が多いのも特徴です。
この特徴は会社をより良い会社にしていく上では
とても必要な能力でもありますが、
一般の社員として普段働く上では
「個人の強いこだわり」が人間関係の輪を乱し
会社全体の空気を乱しかねません。
特に問題なのは
本人は何も悪気がないという点。
会社のルールや常識に従い、
必要な業務だけを終わらせれば良いというものでも
細かい欠点や変化が
気になってしまうのがギフテッドなので
これが原因で人間関係に必要以上に波風を立てて
より自分の働きにくい環境を生み出してしまうのです。
不器用な人たちのメリット
要領が悪いというと、あまり
良いイメージがないかもしれないけれど、
走ることで言えば
「長距離走派」か「短距離走派」かくらいで
不器用な人にも遠回りをしないと得られなかった
能力の活かし方というものが存在します。
人に教えるプロになれる
要領が悪い人は、人より時間がかかる分
どうすれば上手くいくかを
思考錯誤しながら、前に進もうとします。
すると、
結果を生み出すまでの工程が
はっきりと分かるので
人に上手く説明することができるようになるのです。
私が看護師時代に仕事が覚えられずに悩んでいた頃、
ナツミは何かするのに時間はかかるのかもしれないけれど
人に教えることは上手にできる人なんだよ。
だから、自分の長所をそうやって活かせばいいじゃない。
と、母から言われたことがあります。
この言葉は今でも私自身の励みになっていますが、
仕事を覚えることが苦手な人たちには
当てはまることなんじゃないかなって思います。
様子を見ながら前に進める
不器用な人にとっての最大のメリットとも言えるのは
自分もしていたであろうミスを
誰かが変わりにしてくれることがあるということ。笑
勿論、何をするにしても
最初から上手くいく人なんていないので
誰でも失敗はすると思いますが、
自分よりも先を行く人を観察してから
前に進むことができるので
より慎重に物事を進めることができるのです。
兄弟(姉妹)間で例えるのであれば
末っ子や間っ子のイメージ。
兄や姉の様子を見て学んで
失敗をしない道を選択できるので
賢く前に進むことができるのです。
物事の本質を掴めるようになる
不器用な人たちは、自分が遠回りをしても
実はそれが得することでもあることを知っています。
何故なら、諦めずにあらゆることを試した結果、
物事の本質を自然とキャッチできてしまうからです。
私が最近読んだ↓この本の主人公も
『勘て意外と大事』なんて話をしているのですが、
(主人公が完全にギフテッド><)
人は経験したことでしか
「勘」を生かすことができません。
私自身の勘の良さも
きっとこれまでの経験の賜物だと思うの。
今までを振り返ってみると遠回りな道や
険しい道しか選択してこなかったけれど、
きっと潜在意識(本音)では
勘を磨くことができると分かっていたから
敢えてその道を選択していたのかなぁって、今ならそう思います。
不器用な自分を楽しんだっていいじゃない!
そう考えると、不器用でも良いじゃないか!と
そう思うんですよね。
何をするにも時間がかかることには
確かにもどかしさを感じることもあるけれど、
でもやっぱりその道を歩まなければ
今の経験はなかったんだと思うと何の後悔もないし
これからも今の自分で突き進んでいこうって思える。
自分自身が不器用であるのにも
きっと何か意味があるんだと思うんです。
だから、それを自分のダメな所だって思うんじゃなくて
どうやって生かそう?っていう目で見てみると
自分の良さに気づけるんじゃないかな。